農はだてのつどい

〜今週はプラザイン水沢から〜 (担当:旅好きの奥州人)

今回は、まだこのブログではご紹介していない奥州市内の「まつり」をご紹介します。

「第21回・全日本農はだてのつどい 〜岩手・いさわ [ ワラと火のまつり ] 〜」

毎年第2土曜日に奥州市胆沢区・胆沢野球場特設会場で行われる祭りです。奥州市に合併される前、旧胆沢郡胆沢町時代の平成2年から行われています。

↓ 「今年のご案内です(奥州市観光サブサイトより)」
http://www.city.oshu.iwate.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1206758818374&SiteID=1205400059532

そもそも「農はだて」とはいかなるものなのか?

由来がパンフレットに載っていましたので「抜粋」いたしますと・・・

その昔、私たちの祖先は一年を休みなく働き、唯一の休みといえば正月十日間だけだった。農はだてとは、その休みが明けて、新年の農作業を始める日をいう。この日、男達は、朝早くからモドツと呼ぶ二十四本の縄をない、女達は、小さなワラを束にして取り出し、稲ワラを苗に見立てて田植えをし、その上から豆がらをしいて豊作を願った。そうした行事が終わるとみんなで餅を食べて農はだての行事は終わる。

今年、2010年は、2月13日、つまり「昨日」行われました。

私自身も初めて見るまつりでしたので、うまく伝えられるかどうかはわかりませんが、レポートしてみたいと思います。

まつりは午後3時から開幕しますが、私は、午後3時半過ぎに到着。

午後4時過ぎからの「大縄ない」から取材を始めます。

一本一本は細い「稲ワラ」ですが、細い縄となり、さらに合わせていくと・・・

立派な「大縄」の完成です!


「豊作安全祈願」が執り行われました後・・・

       
「大松明」に点火されます。近くで撮影したのですが、炎の勢いに思わずびっくり! ( ゜O ゜)

「篝火」にも火が入ります。(「篝火」の向こうに見えるのは、祭りのクライマックスで引かれる「福俵」)
       

鹿踊(ししおどり)群舞」

「庭田植再現」

その向こうには「日本一の大臼」が・・・

「大臼福餅つき」が行われます。

この「大臼」、直径2.4m、高さ2m、重さ7トンという巨大なもの。平成3年2月に製作されたものとのこと。

つきあがった「餅」は、黄粉餅として来場者に振舞われました。勿論、私も頂きました。 ^^

その後、「静岡県掛川市との姉妹都市締結の報告会」があり、「福引大会」、「YOSAKOIの演舞披露」、「厄年連引継式」、厄年連による「つがい踊りの披露」と続きます。

そして、クライマックスである、「福俵引き」となります。

こちらは「動画」でご覧下さい。
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=2374898
なお、会場内の「大音響」の為、多少音にひずみが発生しています。ご了承下さいませ。

今回は終点である「豊作坂」まで無事引き上げることが出来ました。 ^^

ちなみに、この「福俵」、直径8m、長さ4m、重さ8トンというもの。これを総勢250人の「厄年連」全員で「豊作坂」まで引っ張ります。俵の下に「木枠」はあるものの、そりのように簡単に滑るものではありません。

その「福俵」から「福餅」がまかれました。

当然「大争奪戦」となります・・・(爆)。

私自身は撮影中ではありましたが、しっかりと「2個」拾うことが出来ました。  v^^v

最後は「冬空花火」で今年の祭りは「閉幕」となりました。

昨年(2009年)は、強風だったとのことで、いくつかのイベントが中止となったようですが、今年は、穏やかな天候で、滞りなく開催されました。

もし、この祭りに興味がございましたら、是非来年の第二土曜日は「農はだてのつどい」へお越し下さいませ。


(おしらせ)

この一週間後に今度は奥州市水沢区にある「黒石寺」で「黒石寺蘇民祭があります。
今年の旧正月七日が「2月20日(土)」の夜10時から翌朝まで行われます。

旧七日と土曜日が重なることは、かなり珍しいことですので、是非こちらにも足をお運び下さいませ。 ^^