岩谷堂箪笥

〜 今週は「ホテルニュー江刺」より 〜

江刺の伝統工芸品の「岩谷堂箪笥」をご紹介します。

岩谷堂箪笥は良質の木材に恵まれた地の利を活かし、欅や桐を使って重厚な金具を取り付け漆塗りで仕上げた家具です。
奥州平泉黄金文化を築いた藤原氏初代清衡が、産業奨励に力を注いだ事に始まると伝えられています。
1780年代に岩谷堂城主、岩城村将が米だけに頼る経済から脱皮しようと箪笥を作らせました。
1820年代前後には、徳兵衛という鍛冶職人が彫金金具を考案しました。鍵のかかる堅牢な金具が用いられるのは、金庫の役目を果たすためでした。
江戸時代、伊達藩の政策により特産の馬市が振興され多数の他国人が出入りし、岩谷堂箪笥の製作が盛んになりました。
 

岩谷堂箪笥生産協同組合