益沢院跡

今週は「ホテルニュー江刺」より
益沢院跡をご紹介します。



藤原清衡が江刺の豊田館から平泉に移った後、理想の楽土を願って平泉・中尊寺の造営にかかりました。
その一大事業のひとつに金銀字交書一切経の写経事業があり、全5300巻余りからなる写経文「紺紙金銀字交書一切経(国宝)」を中尊寺に奉納しました。
自在房蓮光という僧が約200人の僧を率いて8年がかりで写経にあたりましたが、その主要な写経所となったのが岩谷堂・増沢地区内にあった益沢院跡と考えられています。

 

紺紙金銀字交書一切経(こんしきんぎんじこうしょいっさいきょう)
紺紙に金字銀字で一行ずつ書き交えた一切経で、わが国の写経史上類を見ない装飾一切経として、国宝に指定されています。
一切経とは大蔵経ともいわれる仏教全書のことで、およそ5千3百巻に及ぶ膨大な経文です。紺紙金銀字交書一切経の手本となった経文は、宋の国(現・中国)五台山から、砂金10万5千両を投じて輸入したと伝えられています



当ホテルより車で10分程の場所にあります。是非訪れてみてはいかがでしょうか?